静脈鎮静法は、歯科治療に対する恐怖や精神的な緊張を感じる患者様に対して術前・術中に鎮静薬を投与することで不安を和らげ、リラックスした状態で治療できる治療法です。
ストレスを軽減することができ、痛みもほとんど感じません。
意識が完全になくなる訳ではなく、ぼーっとした「うたた寝」に似た状態になるため簡単な会話することも可能です。緊張が和らぐことで血圧や心拍数も安定し、鎮静法の健忘作用のおかげで治療の体感時間が短く感じられます。
※患者さんの全身の健康状態によっては静脈内鎮静法ができない場合もございます。
点滴から鎮静薬を投与。
薬を投与してから1〜3分で意識がぼんやりとしてきます。
患者様の状態を確認したのち、局所麻酔を行い治療を開始します。
※治療中も必要に応じて鎮痛薬の量を調整します。
治療・手術が終わり次第点滴を止めます。点滴終了から5分ほどで通常の状態に戻ります。
眠気やふらつきが治まるまで休息をとります。その後、意識・動作に問題がないか確認できれば帰宅できます。
付き添いの人に送迎して頂くかタクシーを利用するなどした一人での帰宅はなるべく避けるようにして下さい。
鎮静薬が脳に作用し、恐怖心、緊張感、痛みを和らげます。ぼんやりとして術中の時間の感覚もなくなりますので患者様への負担が減らせます。
鎮静法の場合
・眠くなりますが、意識はなくなりません。
・自分自身で呼吸ができ、人工呼吸などは必要ありません。
・呼びかけに反応できます。
・入院する必要はありません。
全身麻酔の場合
・意識がなくなります。
・人工呼吸器が必要になります。
・意識がないので、呼びかけに反応できません。
・入院が必要になり、時間がかかります。
静脈内鎮静法は歯科治療に導入されて30年以上にもなり、安全性は高い世界水準の術式です。
専門の麻酔医によって、脈拍、心拍数などモニタリングしながら行われますのでご安心下さい。
入院は必要ありません。手術は全て日帰りが可能です。
しかし、手術後はめまいやふらつきが多少残る場合がありますので、お一人での帰宅は避けて下さい。